文化的な観光地、メス・メトロポール UNESCO創造都市(音楽分野)メス

UNESCO事務局長オードレ・アズレによって、UNESCO創造都市ネットワーク(音楽分野)への加盟が認められたメス市。UNESCO創造都市とは、世界中246の都市が加わるネットワークです。

現在メスは、選ばれた都市のみが加盟することのできるネットワークのメンバーとして、フランス6都市の1つとなりました。それだけではなく、UNESCO創造都市ネットワークに加盟するフランスの都市の中で、音楽分野に登録される最初の都市となりました。

これは、非常に名誉な国際的に意味のある認定といえます。このラベルは都市に魅力を与えるという利点だけでなく、メス市の候補地として掲げた「教育、育成、継承、社会的な一体化の手段としての音楽」の信念に共感する姿勢だとも言えます。これは、シテ・ミュージカル・メスの戦略的な役割によって実現した音楽とは、教育、交流、一体化、社会的格差の低減を促進する有効な手段だという信念 -これは持続可能で調和のある都市開発にとって重要な要素であると言えます。このラベルによって、UNESCO創造都市ネットワークに加盟する数多くの都市と国際的なコラボレーションの実現、活動への協力 を得ることが可能となります。 


UNESCO創造都市メス(音楽)に関する詳しい情報

歴史ある音楽の伝統

メス聖歌は、グレゴリオ聖歌を起源とします。その際に創設された聖歌学校(またはスコラ)は、中世時代の間、名門との評判を維持していました。ロマン派音楽の有名な作曲家(有名なアンブロワーズ・トマ、ガブリエル・ピエルネ、テオドール・グヴィなど)が誕生した都市として、メスには18世紀初頭には オペラ および19世紀初頭には 音楽院 が建設されました。 


メスのオペラ-劇場
Philippe Gisselbrecht - Ville de Metz

数多くのアソシエーションやコーラス団、フランス革命にまで遡ることのできるハーモニー団、数々のフェスティバル、現代の音楽シーンで活躍する様々なバンドからConcert Lorrain などの素晴らしい音楽グループ、さらにはCascadeurChapelier Fouなどの歌手が活躍するコンテンポラリーミュージックシーンなど、彼らの存在により、メス市における音楽は非常に重要な地位を築いています。

シテ・ミュージカル

スペクタクル鑑賞をプラスして、メス・メトロポール観光を満喫!

シテ・ミュージカルとは、メスにある3つのコンサート会場施設(アルセナル、BAM、トリニテール)およびメス国立交響楽団をアーティスティックな創造と革新を生み出すための意欲的なプロジェクトによってまとめたものです。

ダヴィッド・レイランドが指揮する72名の演奏者から構成されるメス国立交響楽団 は、グラン・エスト地方の中心地に位置するメスにある楽団所属のアルセナルの素晴らしい会場、および メス・メトロポールのオペラ-劇場 にて、年間に約80のコンサートや演奏会を上演しています。2016年末より、メス国立交響楽団は「Démos Metz-Moselle」プロジェクトに参加しています。



メスのアルセナル
Philippe Gisselbrecht – Ville de Metz

メスのアルセナル

建築家リカルド・ボフィルによって改装された素晴らしい建築遺産、メスのアルセナルは、1989年に有名な指揮者でありバイオリン奏者でもあるロストロポーヴィチによってオープン式典が行われました。その大ホールは、横に並ぶもののない高質な音響設備によって有名で、数多くの収録が行われるだけでなく、2020年2月に行われたクラシック音楽祭のセレモニーなど、音楽界における主要イベントが開催されています。

現在アルセナルは、ヨーロッパでもっとも著名なコンサート会場の1つとして認識され、シンフォニーやバロック音楽、ジャズ、さらにはダンスなど、バラエティーに富んだ豊かなプログラムを提供しています。

ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ以外の偉大な指揮者・奏者では、エフゲニー・スヴェトラーノフ、セルジュ・チェリビダッケ、ロリン・マゼール、エフゲニー・キーシン、ウィリアム・クリスティ、フィリッペ・ヘレヴェーゲ、ニコラウス・アーノンクール、イヴァン・フィッシャー、ジョルディ・サバール、フィリップ・ジャルスキーなどが、この会場で演奏を行っています。その他アルセナルでは、その名を知られた偉大なアーティスト(マルタン・マタロン、フィリップ・ルルー、ナタリー・シュトゥッツマンなど).を定期的に招いています。

開設当時から、プログラムの1つの軸としてダンスの分野にも力を入れています。そのためコンテンポラリー・ダンスを代表する有名な振付師達(アンジュラン・プレルジョカージュ、マース・カニンガム、トリシャ・ブラウンなど)も、アルセナルで公演を行っています。

トリニテール

メスの歴史地区の中心、サント=クロワの丘に位置し、70年代にはジャズクラブとして利用されていたトリニテールは、約20のアソシエーションと密接な関係を築き、協力し合うことで、新鋭の独立した芸術の発展に努めるだけでなく、素晴らしい建築遺産に取り囲まれた活気溢れる場所です。

La BAM

2014年にオープンしたボワット・ア・ミュージックは、現代音楽に焦点を当てています。建物の設計を手掛けた建築家リュディ・リシオッティによって、強い個性、独自性を備えた唯一無二の施設です。バラエティに富んだ意欲的なプログラムを提供するBAMは、必要機器及び防音設備の整ったリハーサルスタジオ4室を全てのミュージシャンに開放しています。 

スペクタクル鑑賞に興味がありますか?

シテ・ミュージカルの上演カレンダーはこちら https://www.citemusicale-metz.fr/agenda